この記事には、アフィリエイトリンクが含まれています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
今回の記事では、
- アメリカで確定申告をやる時に無料で使えるソフトを探したい
- 出来るだけ簡単に操作できるおすすめの確定申告専用ソフトを知りたい
という悩みを持ったあなたに向けて、
IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)が公式的に提携を結んでいる確定申告専用のソフトを無料で使える方法を紹介します。
- 無料で使える確定申告専用ソフトの探し方
- アメリカで人気のある確定申告専用ソフト
無料で使える確定申告のソフトを探す前にまずは、アメリカの確定申告の概要を理解しておきましょう。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
関連記事
✔ アメリカで確定申告を自分でやってみよう!【基本情報・やり方】
アメリカでは、タックスリターンをする同時期に「FBAR(エフバー)」という書類を提出する事が義務付けられています。
重いペナルティーが課せられる場合もあるので、毎年忘れずに提出しましょう。
詳しい情報はこちらの記事で紹介しています。
➔ アメリカのFBAR(エフバー)とは?申告する方法も詳しく解説
目次(読みたいところをクリック)
アメリカの確定申告無料ソフト – 探し方
アメリカでは、確定申告をするのは会社ではなく個人の責任となっています。
確定申告をする方法は、個人の状況によって違ってきますが、多くの人は確定申告専用のソフトを利用しています。
複数の収入源があったり株や不動産などの投資をしていてフォームに記入する事項が多い方には、有料ソフトを使う事をおすすめしますが、以下のようなシンプルな状況の場合には、無料のソフトを利用しても問題ないと思われます。
- 所得が給与所得のみ
- 所得が72,000ドル以下
- Form W2(源泉微収票)が手元にある
- 税額控除対象となるような経費がほとんどない(*1)
- US residentに該当する
- ITINの申請が必要ない
- 結婚もしていないし子供もいない
*1 アメリカの税額控除に関して詳しく紹介している記事はこちらから
このような条件に該当していなくても、無料で使えるソフトを使ってみたい方はこれから説明するIRS Free File Partnersを1度試してみてね
IRS Free File Partnersとは?
「IRS Free File Partners」とは、一定の基準を満たしている場合、IRSが公式的に提携を結んでいるタックスリターン専用ソフトを無料で利用できるサービスの事を言います。
基準は、各ソフトの会社によって違ってくるので自分の状況と照らし合わせながら無料で使えるソフトを探してみましょう。
またIRSのホームページには、このサービスを利用して作成できるのは「federal individual income tax return」となっていますが、中にはstate tax returnまでも無料で出来るソフトもあります。
今からIRS Free File Partnersのサービスの利用方法を説明していくね
IRS Free File Partnersの利用方法
まずはこちらのページに移動し、IRSが提携を結んでいる確定申告のソフトの中から無料で使える物があるのかを探していきます。
IRSは、個人の調整後総所得(Adjusted Gross Income (AGI))がいくらあるかに基づいて違ってくる2つのオプションを提供しています。
オプション1に該当される方は、Choose an IRS Free File Offerをクリックします。
<オプション1> Adjusted Gross Incomeが72,000ドル以下の方
✔ IRSが提携を結んでいるソフトを利用し無料でFederal tax returnを作成できる
✔ ソフトによっては、State tax returnも無料で作成できる
✔ 説明に沿って質問された内容に答えていくだけで作成できる
✔ ソフトが勝手に計算をして還付金や過不足額がいくらになるのかを計算してくれる
オプション2に該当される方は、Use Free File Fillable Formsをクリックします。
<オプション2> Adjusted Gross Incomeが72,000ドルより多い方
✔ 自分で作成し提出するE-fileのフォームを無料で提供
✔ State tax returnは作成できない
✔ どのように確定申告の書類を準備するのかに関する知識が必要
✔ 説明や計算に関するサポートをあまり受けられない
今回は、オプション1に焦点を当てて解説していくよ
Choose an IRS Free File Offerをクリックしたらこのような画面に移動します。
IRSのサービスを利用してタックスリターンのフォームを作成するには、以下の物が必要になります。(上記写真緑枠)
- W2や1099sのようなIncome statements
- 所得を調整する時に必要になる控除対象に関する情報など(医療費・教育費など)
- 現在の自分のfiling status(*1)
- 必要ならば、確定申告書類に記載するその他の情報
*1 自分のfiling statusが分からない場合は、こちらのページで調べられます。
- IRSが提携を結んでいる確定申告専用ソフトの一覧を見てそこから自分で選びたい場合は、BROWSE ALLをクリックします。
- 簡単な質問に答えて、自分の状況に合った使いやすいソフトをIRSからおすすめしてほしい場合は、START LOOKUP TOOLをクリックします。
BROWSE ALLを選択した場合
BROWSE ALLを選択した場合、このようにフィルターをかける欄と無料で使える基準が各サイトごとに表示されます。
数あるサイトの中から自分の状況と無料で使える基準を照らし合わせる為に、フィルター機能を利用できます。
- AGI (Adjusted Gross Income) : 調整後総所得
- Age : 年齢
- Earned Income Tax Credit eligible? : 給付付き勤労所得税額控除に該当しますか?
- Active Military? : 現役の軍人ですか?
- State of Residence : 居住州
表示された一覧の中で気になる物が合ったら、VIEW THIS OFFERをクリックして確定申告ソフトのページに移ります。
後は、そのソフトを利用してタックスリターンの書類を作成し提出します。
START LOOKUP TOOLを選択した場合
START LOOKUP TOOLを選択した場合、6つの簡単な質問に答えるだけで無料で使えるソフトを紹介されます。
① Filing Status
自分のfiling statusが分からない場合は、こちらのページで調べられます。
② Age
確定申告をする年度の12月31日に何歳だったのかを記入します。
③ Estimate Your Adjusted Gross Income (AGI)
このページでは、大体のAGIを予測する為に収入(Income)と控除(Adjustments To Income)に関する情報を提出します。
Incomeの欄では、該当する収入源を選択し、いくらの収入があるのかを記入します。
Adjustments To Incomeの欄では、該当する控除対象を選択し、いくらなのかを記入します。
④ Earned Income Tax Credit (EITC)
19歳未満もしくは、フルタイム学生である19歳から23歳の扶養家族を”何人”自分のタックスリターンに含もうとしているのかを記入します。
⑤ State of Residence
居住している州を記入します。
⑥ Military Pay
申告年にMilitary Payを受け取ったかどうかを記入します。
以上、6問の質問に答えたら、無料で使える確定申告専用ソフトの一覧が表示されるので気に入った物を選び、サイトに移動して確定申告書を作成します。
以上が、無料で使える確定申告専用ソフトの探し方だよ。
次に、アメリカで人気のある確定申告専用ソフトを紹介するね。
アメリカで人気のある確定申告ソフト
アメリカでは、毎年確定申告の時期になると専用ソフトのコマーシャルや税理士の紹介などが頻繁に目につくようになってきます。
タックスリターンの書類を作成し提出する方法は、その人の状況によって様々なのですが、その中でも確定申告専用ソフトを利用している人が多いです。
自分の状況に合った確定申告の提出方法は、こちらの記事で詳しく紹介しているから確認してみてね。
シンプルな状況の場合は、IRSが提携を結んでいる無料ソフトを利用しても何も問題は無いと思われます。
しかし、あなたの状況が
- 複数の収入源がある
- 自営業をしている
- 控除対象になる経費が多い
- 家族の分もまとめて作成し提出したい
- 株や不動産などの投資をしている
など複雑な場合は、税理士に頼まないまでもライブサポートを受けられる有料のソフトを使う事をおすすめします。
ライブサポートは、チャットやビデオ通話で行われる以外にも、近くに店舗があれば直接足を運んでアドバイスを受けられる物もあります。
アメリカで特に人気のあるソフトは以下の4つです。
1. Turbo Tax
2. H&R Block
3. TaxSlayer
4. TaxAct
今回私は、TaxSlayerを利用して書類を作成し提出したのですが、とても使いやすかったです。
- 書類の作成から提出までまとめて1つのサイト内で出来る
- 質問に答えていくだけで勝手に情報がフォームに記入されている
- Form W2のどの欄の情報を書くのかが表示されている為、迷う事なく記入できた
- 細かいお金の計算は、ソフトが勝手にやってくれる
- 書類を提出した後に、書類がしっかりとIRSに送られたか、還付金が入金されたかなどのステータスを確認出来る
アメリカで確定申告を提出する人の中には、ネット上で日本から仕事の依頼を受けていたりブログや不動産など、日本での収入がある場合もあります。
このような場合はもっと複雑で、
- どの国に税金を納めるべきなのか?
- 二重課税を回避する方法はあるのか?
- 租税条約の提出はどのように進めるべきなのか?
などというお金に関する疑問が湧いてくると思います。
自分の状況を全て反映している答えをネットで探すのにも限界があるので、そのような時は”お金のプロ”税理士さんに相談してみましょう。
「税理士ドットコム」ならお金に関する悩みを無料で税理士に相談できます。
アメリカの確定申告無料ソフト まとめ
今回の記事では、無料で利用できる確定申告のソフトとアメリカで人気のあるソフトを紹介しました。
- 一定の基準を満たせば、IRSが提携を結んでいる確定申告ソフトを無料で利用できる
- 確定申告の書類を作成して提出する方法は、自分の状況に合ったやり方を選ぶ
- アメリカで人気のあるタックスリターンのソフトは、Turbo Tax、H&R Block、TaxSlayer、TaxActなどがある
IRSから無料で使えるソフトが提供されているのは嬉しいですよね!
正直本当に面倒くさいですが、後回し後回しにしないで早めに終わらせてしまいましょう。
関連記事
アメリカで確定申告を自分でやってみよう!【基本情報・やり方】
アメリカのFBAR(エフバー)とは?申告する方法も詳しく解説
こんにちは、BoneyB(ボニービー)です