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今回の記事では、
- アメリカの確定申告って複雑すぎて何をどうすればいいのか全く分からない。
- 低コストで抑えたいから出来れば自分でやってみたいのだけれど出来るかな?
- 自分でタックスリターンをするには何から始めたら良い?
という悩みを持ったあなたに向けて、
アメリカの確定申告に関する知識0だった私が自力でタックスリターンをやってみた経験を基に、アメリカの確定申告を自分でやってみる方法を紹介していきます。
- アメリカの確定申告とは?
- アメリカの確定申告の時期
- アメリカで確定申告をする方法
今回の記事では、まずアメリカの確定申告に関する基本情報を理解出来るようになったうえで、具体的なやり方を紹介していきたいと思います。
去年度(2020年)のタックスリターンを自分でやってみたらなんと1,875ドルも返ってくる事になったよ!
アメリカでは、タックスリターンをする同時期に「FBAR(エフバー)」という書類を提出する事が義務付けられています。
重いペナルティーが課せられる場合もあるので、毎年忘れず提出しましょう。
詳しい情報はこちらの記事で紹介しています。
➔ アメリカのFBAR(エフバー)とは?申告する方法も詳しく解説
目次(読みたいところをクリック)
アメリカで確定申告を自分でやってみた – アメリカの確定申告とは?
日本の場合、会社に勤めて働いている人達は会社で1年の最後に年末調整として清算してくれるので、個人的に確定申告をする必要がありません。
しかしアメリカの場合、確定申告は会社ではなく個人で行うようになっています。
会社に勤めている人は、1月に入ったら会社からForm W2(源泉微収票)が送られてきます。
その情報を基に個人で確定申告のFormを作成し提出するようになります。
またアメリカでは、
- Federal tax return(連邦政府に提出する確定申告)
- State tax return(州政府に提出する確定申告)
と2種類の確定申告を提出しなければいけません。
期間内に払っていた税金の額によって、確定申告の際にお金が戻ってくる場合もあれば追加で税金を払わなければならない場合もあります。
参考
>> IRSホームページ
アメリカで確定申告を自分でやってみた – 時期
Federal Tax Return
連邦政府に提出する確定申告(タックスリターン)の期限は、アメリカ居住者の方(US Resident)は4月15日までで、アメリカ非居住者の方(Nonresident)は6月15日までです。
アメリカの会社で働いていると1月中旬ごろに、前年度(1月1日~12月31日)のForm W2(源泉微収票)が会社から送られて来るのでそれを基に確定申告を進めていきます。
以下のような3つの基準をクリアしている場合、
- E-fileで確定申告を提出した
- 還付金の受け取り方は、銀行口座への振り込みを選択した
- 提出した確定申告の内容に問題が無い
タックスリターンの提出後、大体21日以内に還付金が自分の銀行へと振り込まれます。
IRSから還付金がなかなか送られてこない場合は、こちらのページでステータスを確認出来ます。
紙のフォームで提出するよりE-fileで提出した方が還付金を受け取るまでの期間も短くなるよ
IRSも確定申告を提出する際にE-fileを使う事をすすめているから、特に理由がない場合はE-fileで提出しよう!
4月15日までに確定申告を提出できない場合は、提出期限を10月15日まで延長することが出来ます。
提出期限を延長する為には、4月15日までにIRSへForm4868(for Individuals)を提出しなければなりません。
また、延長出来るのは確定申告書を提出する期限であり、過不足額の支払い期限は延長出来ません。
4月15日までに支払わない場合は、ペナルティーが課せられるので注意しましょう。
提出期限から3年以内ならば、確定申告書を提出して還付金を受け取る事が出来ます。
また、提出せず過不足額の支払いを行っていない場合は、ペナルティーの対象になります。
なので過去の確定申告を提出し忘れている場合は、今からでもすぐに提出するようにしましょう。
参考
>> IRSホームページ(確定申告の時期)
State Tax Return
州政府に提出する確定申告の提出期限やフォームは州ごとに違ってきます。
こちらのサイトでは、自分が住んでいる州の確定申告に関する詳しい情報(提出期限・期限の延長方法・記入内容の修正方法・提出フォーム・還付金など)を確認する事が出来ます。
アメリカで確定申告を自分でやってみた – やり方
アメリカで確定申告をする代表的な方法として以下の3つが挙げられます。
- 自分で確定申告のフォームに記入して提出する
- タックスリターン専用のソフトを利用する
- 税理士にお願いする
お得に確定申告を提出する為には、自分の状況にあった方法で進める事がとても重要です。
提出するFormはとても複雑なので、還付を受けられる事項が多いのに、お金がかからないという理由から自分でフォームに記入してしまったら受けられる還付事項を見落としてしまう可能性が高くなります。
還付を受けられる事項が特に無い比較的シンプルな状況ならば、専用のソフトなどを利用して自分で提出する事をおすすめします。
1.自分で確定申告のフォームに記入して提出する
一見簡単そうに見える確定申告書(Form 1040, for individual)ですが、実際は税額控除(Tax credits)の種類や計算方法などを1つ1つ記入しなければならず、とても複雑なつくりとなっています。
そのため自ら確定申告書に記入して提出する方法は、アメリカの税金や税額控除に関する専門的な知識を持っていない方にはおすすめしません。
自分で記入する以外にも無料のソフトを利用すれば、無料で簡単に作成できるよ!
2.タックスリターン専用のソフトを利用する
IRS Free File Partners
「IRS Free File Partners」とは、一定の基準を満たしている場合、IRSが公式的に提携を結んでいるタックスリターン専用ソフトを無料で利用できるサービスです。
基準は各ソフトによって違うので、まずはこちらのページから無料で使用できるソフトがあるかどうかを確認してみて下さい。
- 所得が給与所得のみ
- 所得が72,000ドル以下
- Form W2(源泉微収票)が手元にある
- 税額控除対象となるような経費がほとんどない(*1)
- US residentに該当する
- ITINの申請が必要ない
- 結婚もしていないし子供もいない
*1 アメリカの税額控除に関して詳しく紹介している記事はこちらから
このような条件に該当していなくても、一応自分でやってみてから決めたいという方は是非IRS Free File Partnersのサービスを利用してみてね
無料でIRS Free File Partnersを利用する方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事
✔ “無料”で使えるアメリカの確定申告専用ソフトの探し方!
アメリカで人気のタックスリターン専用ソフト
多くのアメリカ人は、タックスリターンの専用ソフトを利用して毎年確定申告を行っています。
様々なソフトが存在しますが、中でも以下の4つが特に人気です。
1. Turbo Tax
2. H&R Block
3. TaxSlayer
4. TaxAct
今回初めてTaxSlayerを使って確定申告をしてみました。
手元にあるForm W2の情報を基に質問に答えていくだけで、後はTaxSlayerが勝手に計算して確定申告のフォームに記入をしてくれます。
お陰様で、FederalとStateの還付金が合わせて2,052ドルも戻ってくることになりました!
払いすぎで返ってきたお金とは言え、急な収入は素直に嬉しすぎます。
- 家族の分の確定申告もやりたい
- 複数の収入源がある
- 株や不動産などの投資をしている
- 税額控除対象となる経費が多い
税理士にお願いする
アメリカでは、確定申告を税理士にお願いする事も多々あります。
特に、自営業をしていて膨大な量の情報を記入しなければいけなかったり、控除対象になる経費が多い場合は自分でやるには限界があります。
また、浅い知識で自分で行うよりも専門の方にお願いする方が控除できる内容を網羅的にカバーできる為、むしろお得になるケースも多いです。
アメリカで確定申告を自分でやってみた – 参考にしたサイト
最後に、私がアメリカで初めて確定申告をした際に参考にしたサイトを紹介します。
- IRS 公式ホームページ
- IRS 公式ホームページ(Forms, Instructions & Publications)
- 確定申告をする際に必要になる書類のフォームや記入方法を解説しています。
- UNIVIS AMERICA LLC
- アメリカで確定申告をする際に理解しておくべき用語の意味を紹介しながら、タックスリターンの全体像を解説しています。
- Lighthouse ロサンゼルス
Smart & Responsible- アメリカの確定申告で税額控除の対象になるカテゴリーを解説しています。
アメリカで確定申告を自分でやってみた – まとめ
今回の記事は、アメリカで確定申告を自分でやる為に必要になる基本情報を紹介しました。
- アメリカの確定申告は、会社ではなく個人で行う
- Federal tax returnとState tax returnの2種類がある
- Federal tax returnの提出期限は、4月15日までだけれど6か月の延長が可能
- 自分の状況にあった確定申告の提出方法を選ぶのが得策
アメリカに住んでいる人達にとって確定申告は、年に1度の重大イベントと言っても過言ではありません。
最初は何から手を付けたら良いのか全く分からないとは思いますが、色々と調べたりソフトを使ってやってみると段々慣れてきます。
どうせやらなければならない事なので、早め早めに済ませてしまいましょう!
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こんにちは、BoneyB(ボニービー)です