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日本と比べて治安が悪い海外で旅行を楽しむには、自分の身を守るための防犯対策が欠かせません。
特に海外旅行客は、盗難やスリのターゲットになりやすいため、万全な準備が必用です。
旅行中に持ち物を盗まれて、日本大使館や警察署で貴重な時間を取られたり、楽しい思い出が一転、嫌な思い出になるのは避けたいですよね。
そこで今回は、海外旅行に持って行きたいおすすめのスリ対策グッズや、海外で日本人観光客が巻き込まれやすいスリの手口と対処法をご紹介します。
私は、18年間海外で生活し、いろいろな国に旅行で行っていますが、大きなトラブルに巻き込まれたことはありません。
ただし、アメリカでスマートフォンを1台盗まれたり、キューバでチップをせびられたりと、今回紹介するスリの手口にまんまと引っかかっています。
せっかくの海外旅行、私のように苦い思い出を作らないよう、実際にスリに遭った経験も含めて、どのような点に気をつけるべきなのかを詳しくご紹介します。
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目次(読みたいところをクリック)
海外旅行の必需品!スリ対策グッズ5選
海外では、スリや置き引き、引ったくりなど、観光客を狙った犯罪がいろいろとあります。
旅行先でこのようなトラブルに巻き込まれないようにするには、
- 観光客丸出しの服装や行動、振る舞いをしない
- 貴重品は肌身離さず持ち歩く
といったポイントに気をつけましょう。
今回紹介する「スリ対策グッズ」は、貴重品を肌身離さず持ち歩くのに効果的なものばかりです。
それでは、さっそくおすすめのスリ対策グッズを5つご紹介します。
セキュリティポーチ
旅行として海外の観光地を回る際、私はいつも「セキュリティポーチ」と「ショルダーバッグ」の2つを持ち歩いています。
セキュリティポーチとは、パスポートや現金、クレジットカードといった貴重品を入れる小さめのカバンで、基本的に衣服の下に着用します。
万が一、強盗に襲わてショルダーバッグの中身を取られたとしても、最も貴重なものを盗まれないようにするための「隠しカバン」です。
セキュリティポーチには、「肩掛けタイプ」と「腰巻きタイプ」の2種類があります。
私は今まで肩掛けタイプのセキュリティポーチを使っていたのですが、
- 夏服のような薄着だと、下に着用しているのが分かりやすい
- 首元から見える紐が気になる
- 衣服の中でぶらぶらと動くのが気になる
といった理由から、次回購入する際は、腰巻タイプのセキュリティポーチにしようと思っています。
以下のような特徴があるセキュリティポーチは、機能的で使いやすいので、購入する際に参考にしてみてください。
- 衣服の下に着用しても目立たないぐらいの薄型
- ポケットが多くて多機能収納ができる
- スキミング防止機能がついている
- 伸縮性と通気性が高い
洋服の下にセキュリティポーチを着用すれば、スリに遭う確率がグッと下がるから、安心して旅行を楽しめるよ!
「日本では使うことのない旅行用品を購入するのはもったいない」という方には、必要な物だけを旅行期間中にだけ借りられる、レンタルサービスがおすすめです。
R&Y RENTAL では、スキミング防止機能付きの薄型セキュリティポーチが450円~借りられます。(価格は、2023/10/30のWeb予約価格です。)
他にも、
- 『リモワ』の高級スーツケース 4,500円~
- 『サムソナイト』の高級スーツケース 3,780円~
- 携帯用モバイルバッテリー 450円~
- 小型通訳デバイスポケトーク 2,520円~
などなど、海外旅行の必需品が色々と借りられるので、購入する前に一度確認してみると良いでしょう。
ショルダーバッグ
お会計のたびごとに、服をめくってセキュリティポーチから財布を取り出していたら、使いづらいだけでなく、変に目立ってしまいかねません。
そのため、ある程度の現金やクレジットカード(1枚)は、ショルダーバッグに入れておきましょう。
「ショルダーバッグ」の中の現金が足りなくなったら、「セキュリティポーチ」に入れている現金を入れ替えよう!
その時は、トイレの個室など人目につかない場所でやろうね。
海外旅行中、セキュリティポーチと一緒に持ち歩くかばんは、リュックではなく斜めがけができるショルダーバッグがおすすめです。
リュックは、持ち運びやすく、両手が開くというメリットがありますが、後ろに背負ったら目が届かない場所に位置するため、スリをする人の格好の餌食となりかねません。
特に、海外の観光地にはプロのスリ集団が沢山います。
ファスナーを空けずに、小型の鋭い刃物でザクっと切れ目を入れて、中の物を取り出す方法もあり、背後でスられていても気付かないことが多いです。
その点ショルダーバッグは、両手が開くだけでなく、かばんが体の前にくるようにすることもできるのでより安全です。
地下鉄やバス、エレベーターなど人混みの中では、ショルダーバッグを抱えるようにして持ちましょう。
以下のような特徴があるショルダーバッグは、安全性と機能性が高いので、購入する際に参考にしてみてください。
- 肩にかける部分のひもが太い
- 外ポケットと内ポケットが多い
- 全ポケットにファスナーが付いている
- 撥水加工が施してある
南京錠・ワイヤーロック
南京錠とワイヤーロックは、海外旅行に行く際にいくつか持っておくと便利なアイテムです。
私は、お土産などを入れるために毎回、折り畳み式のトラベルバッグ(キャリーオンバッグ)を持って行くのですが、鍵が付いていないため、チャックを南京錠で閉めています。
刃物で切られたら意味がないけれど、南京錠を付けることで、「防犯の意識があります」というサインになって狙われにくくなるよ。
そして、意外とスリに遭いやすいのが、ホテルのロビーや空港での待ち時間です。
一瞬の隙を突かれ、手荷物が奪われるケースが多いため、荷物がバラバラにならないよう、ワイヤーロックで一つにまとめておくのがおすすめです。
他にも治安が悪い国では、ホテルのドアや金庫の鍵が使い物にならない時に南京錠で閉めるといった使い方もあるようです。
ダミー財布
ダミー財布とは、万が一、強盗やスリに狙われた時、間違えて持って行ってもらうように準備しておく財布の事です。
ダミー財布の中には、
- お札数枚
- 期限切れのクレジットカード
などを入れて、本物っぽくしておきます。
100均の財布や使い古した財布をそのまま使用しても良いですが、誰が見ても「お財布」だと分かるようなものをダミー財布として使いましょう。
本物のお財布はショルダーバッグの裏ポケットに、ダミーの財布はショルダーバッグにそのまま入れておきます。
本物のお財布も高そうなものより、小さくカジュアルなものを選ぶと良いよ。
スキミング防止機能が付いているとさらに安心!
スキミング防止カードケース
スキミングとは、「スキマー」と呼ばれる特殊な装置を使って、クレジットカード情報を盗み取り、不正にカードを使用する犯罪です。
従来の犯罪と違って、直接物を盗まれるわけではないので、気付きにくく対応が遅れやすくなります。
最近では、日本でもスキミングによる被害が急増していているため、スキミング防止機能付きの財布やカバン、カードケースが人気です。
知らない間にカード情報を抜き取られ、身に覚えのない高額な請求書を受け取らないよう、スキミング防止グッズを使って、犯罪を未然に防ぎましょう。
カードケースがあれば、今までのお財布を変えなくてもそのまま使えるよ。
観光客を狙うスリの手口と対策
スリは人混みの中でよく行われます。
人が多い所では、自然と周りの人との距離が近くなるため、他の人の手が自分のカバンやリュックの近くにあっても違和感がありません。
また、すった後に、人ごみに紛れてすぐに逃げられるのも、人混みの中で犯罪が行われる理由です。
海外旅行客が狙われやすい場所は、以下の通りです。
- 公共交通機関
- ショッピングモール
- 空港
- 観光地
- カフェやレストラン
- ホテルのロビー
このような場所では、自分の持ち物から目を離さないようにして、細心の注意を払おう!
それでは、次に海外旅行客を狙った代表的なスリの手口と対処法を見てみましょう。
スリの手口を知識として知っておくのは重要です。
なぜならば、自分が似たような状況に置かれた時に、スリだと判断して、冷静に対処できるようになるからです。
ここでは、海外でよく行われているスリの手口を4つご紹介します。
バスや地下鉄のドアが閉まる瞬間に行われる引ったくり
満員電車の中で、知らないうちにカバンの中から財布が抜き取られるといった犯行も有名ですが、バスや地下鉄では、ドアが閉まる瞬間に持ち物をひったくられる犯罪が多発しています。
カバンやカメラ、携帯電話などが狙われやすく、膝の上に置いて両手で持っていたとしても、一瞬の隙をついて力ずくで取られてしまいます。
犯人は閉まる瞬間のドアからすぐに逃げるため、取り残された人は何もできません。
- 人混みの中では、カバンを前に抱えて持つ
- ドアの付近に座らない
- 携帯電話は、カバンの中に入れておく
- カバンやカメラは、肩に紐をかけてから抱きかかえるように持つ
チップの要求
チップ文化が根強く残る国では、レストランやホテルでサービスを受けたらその対価としてチップを払うのはマナーです。
しかし、このチップ文化を利用してお金をせびる人たちもいることを覚えておきましょう。
例えば、このような状況で頻繁にチップを要求されます。
- 「写真を撮ってあげる」と言われて、スマホを渡して撮ってもらう
- 着ぐるみやコスプレをした人たちと一緒に写真を撮ってもらう
- ベンチに座っていたら、わざわざ目の前に来て、パフォーマンスを見せてくる
- CDや花を手渡される
実際に私は、キューバでこの手のスリに遭いました。
公園のベンチに座って休んでいたら、ウクレレを持った陽気なおじさんが近づいてきて、いきなり目の前で歌を披露するのです。
私と友達は、おじさんと目を合わせないようにしながらも、そこに居続けてしまい、歌い終わったおじさんからチップを要求されました。
- 「No, thank you.」と言って、その場を立ち去る
- 知らない人から物を受け取らない
組織的スリ集団
海外では、組織的にスリを行う集団が存在します。
犯行の例としてよく知られているのは、まず、グループの中の1人が、以下の方法でターゲットの気をそらします。
- 道を尋ねてくる
- わざとにケチャップやアイスクリームを付けて、汚れていることを教える
その間に他の人たちが、ターゲットのカバンの中から貴重品を盗んだり、荷物をひったくって逃げます。
- 話しかけられても相手にしない
- 話しかけられたら、まず荷物に気を配る
- 汚れていてもその場では立ち止まらず、安全な場所に着いてから拭き取る
もし、話しかけられた時に答えたかったら、荷物が自分の前にくるようにして持つなど、周りに十分に注意しながら話すようにしましょう。
隙をついた犯行
プロのスリ師は、一瞬の隙をついて犯行に及びます。
普段はトラブルに巻き込まれないように気をつけていても、以下のような状況では、自分の荷物から気がそれてしまいやすいので注意しましょう。
- レストランでの会計時
- ホテルでのチェックイン・チェックアウトの手続き時
- チケットマシーン前でチケット購入時
- 手元を確認しながら、周囲にも気を配る
- チケットを購入する人と、荷物を見張る人とに分ける
他にも、人混みの中を歩いていたら、急にぶつかられて、もともと壊れていた眼鏡を見せながら「弁償しろ」と言いがかりをつけられることもあります。
このような場合は、しつこく弁償を迫られることが多いため、自分だけで対処できないと判断したら、「一緒に警察署に行きましょう」と言ってみると良いでしょう。
スリ対策と同時に、スリに遭うことを前提とした準備をしておこう!
日本と比べたら、海外はどこも治安が悪い国ばかりです。
一例としてアメリカの犯罪発生率を見てみたら、日本よりもはるかに高いことが分かります。
2021年の殺人事件発生総数は日本が874件であるのに対し米国は13,537件、強盗事件は日本が1,138件であるのに対し米国は121,373件であり、日米の人口差を考慮しても米国における犯罪発生率は日本よりも格段に高いことが分かります。
外務省 海外安全ホームページ
そのため、トラブルに巻き込まれないように注意するだけでなく、トラブルに巻き込まれた時の準備を事前にしておくことも重要です。
予期せぬ犯罪に遭ったり、急に体調を崩してしまったりすることもあり得るので、海外へ旅行に行く際は、海外旅行保険に入ることをおすすめします。
もし、「実際に使うかどうか分からない保険にお金を出すのは、もったいない」と悩んでいるならば、無料で海外旅行保険が付いてくる『海外旅行保険付帯のクレジットカード』を持って行きましょう。
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詳しいイチオシ理由はこちらで解説!
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万全なスリ対策で海外旅行を楽しもう
スリに遭うと、金銭的に損をするだけでなく、楽しい気持ちが一瞬にして萎えてしまいます。
海外旅行中にトラブルに巻き込まれる確率を0にすることはできませんが、しっかりと対策をしておくことで、犯罪に遭う確率をグッと下げるられます。
今回紹介した「スリ対策グッズ」はどれも実用性の高い物ばかりなので、気になるものがあったら、ぜひ旅行に持って行ってみてください。
海外旅行を安全に楽しむために気をつけるべき行動をまとめた記事も事前に読んでおくと、安全に対する意識が高まり、トラブル回避に役立ちます。
アメリカ旅行向けに書いた内容ですが、他の国でも当てはまる内容です。
こんにちは、Boney B(ボニービー)です!