「結局アメリカ人も日本人も時間にルーズなんだよ。」
日本人の友達に言われたのか、アメリカ人の知人に言われたのか、はたまたどこかの記事を拾い読みしたのか。
話の内容は鮮明に覚えているのに、どこで聞いたのかが全く記憶にない。
最初にその一文を聞いた時、確かに人によっては違うかもしれないけれど基本的に日本人って時間を守る国民性じゃない?と心の中で反論した。
よくよく聞いてみると、その人は“会議”という特定の状況に対するアメリカ人と日本人の時間のルーズさを言っているらしい。
「アメリカ人は、会議を始めるのは少し遅れるかもしれないけれど、時間通りに終わる。日本人は、会議は時間通りに始まるけれど、話しがなかなかまとまらず会議が長引いてしまう。」
あー、はいはい。なるほど。そういう事ね。
と凄く腑に落ちた。
確かに思い当たる節がある。
日本の会社で働いた事は無いけれど、日本で働いている友人との会話の中で会社の会議がやたらに長いと聞いた事が何回かあった。
その反面、私はアメリカで1年半弱働き、その間に月に1回か2回の定例会議をしてきたけれど話しがまとまらず会議の終了時間が押したという経験は今までに1回も無かった。
大体、会議終了15分前には話しがまとまる。
しかし、あまりにも早く会議を終わらす訳にはいかない為、会議を仕切っていた人の一人語りが5分程ある。
その途中で、誰かが相槌から自分の話に持っていき、みんなが自由に話す時間が5分程度。
そして、大体5分前集合ならず、5分前終了で会議は終わる。
日本では、時間にルーズというと時間にだらしないというネガティブな意味で使われ、よく約束の時間に遅れたり約束の期日を守れない人の事を言う。
確かに時間という物は始まりから終わりまでずっと繋がっている物だから、その最初の部分にだけフォーカスを当てて会議に遅れるアメリカ人の方が時間にルーズというのも変な話なのかもしれない。
もし、時間の途中と終わりにフォーカスを当てるのなら話がなかなかまとまらなくて時間通りに終わらない日本人の会議も時間にルーズだと言うべきなのかもしれない。
もちろん個人や状況、会社によって時間に厳しかったりルーズだったり全く違うので一概には言えないけれど、今まで私が持っていた
“どちらかというと日本人は時間を守る方”
という考えが、状況によってそしてフォーカスする時間のポイントによって変わってくるんだという事に気付かされた。
ちなみにだけれど、時間にルーズという言葉は和製英語なので訳そうとしたらHe/She is always late(彼/彼女はいつも遅れる)と時間の始まりにフォーカスした訳し方になるらしい。
という事で、私の考え方をゆる~く変えた小話でした!
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