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今回の記事は、
- キング牧師記念日ってどんな日?
- キング牧師って何を行った人?
- アメリカではキング牧師記念日をどのようにお祝いするの?
という悩みを持ったあなたに向けて、
キング牧師記念日とはどのような日なのか、そしてアメリカではこの日をどのようにお祝いするのかを紹介します。
- キング牧師記念日の概要
- キング牧師の功績
- アメリカでの祝い方
この記事を読む事で、キング牧師とはどのような人だったのか・現在のアメリカにどのような影響を与えた人だったのかが分かるようになります。
“キング牧師記念日”は、アメリカ全土で休みとなる連邦祝日の内の1つだよ
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目次(読みたいところをクリック)
キング牧師記念日とは?
キング牧師記念日とは、連邦政府が定めてアメリカ全土で休みになる連邦祝日(Federal holidays)の内の1つです。
この日は、キング牧師として有名なマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日(1929年1月15日)をお祝いする日として毎年1月の第3月曜日に行われています。
アメリカでは、
- キング牧師記念日(1月の第3月曜日)
- ワシントン誕生日(大統領の日)(2月の第3月曜日)
- コロンブス記念日(10月の第2月曜日)
と人名を連邦祝日の名前にする事があります。
この事からもアメリカの初代大統領であるワシントン、アメリカ大陸を発見したコロンブスと並び名前を残しているキング牧師がアメリカという国にいかに大きな影響を及ぼした人なのかが分かります。
それではキング牧師が一体何を行った人なのか、どのような功績があるのかを見てみよう!
キング牧師の功績
キング牧師の後の功績に繋がる出来事
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、ジョージア州アトランタで1929年に牧師家庭の息子として産まれました。
白人の子供と遊ぶ事を禁止される人種差別を経験したり、高校時代に弁論大会で優勝したりと幼少期の体験が後の彼の功績に繋がってきます。
そして神学校で大学院生として勉学に励んでいる時、非暴力主義を掲げていたマハトマ・ガンディーの思想を知るようになり影響を受けました。
キング牧師は、自分が幼い頃に体験した事や大学院時代に学んだ事を通して公民権運動の指導者として活動を広めていくんだね
アフリカ系アメリカ人公民権運動の活動
キング牧師は、生前アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動していました。
アフリカ系アメリカ人公民権運動(African-American Civil Rights Movement)とは、主に1950年代から1960年代にかけて、アメリカの黒人(アフリカ系アメリカ人)が、公民権の適用と人種差別の解消を求めて行った大衆運動である。
ウィキペディア
ガンディーの思想に感銘を受けたキング牧師は、「非暴力主義」を徹底して活動を行っていたんだよ
キング牧師の有名な活動として以下のような物が挙げられます。
モンゴメリー・バス・ボイコット事件
モンゴメリー・バス・ボイコット事件とは、アラバマ州モンゴメリーで黒人の女性が受けた不当な逮捕に対して反発した民衆が382日間に及びバスに乗る事を拒み続けた抗議運動です。
事の発端は、黒人優先席に座っていたローザ・パークスという黒人女性の方が白人に席を譲るよう指示した運転手に従わなかったために逮捕された事にあります。
この一件に対しキング牧師は、バスに乗るのをボイコットしようと呼びかけ多くの民衆を巻き込んだ公民権運動となりました。
公共バス利用者の4分の3を占めていた黒人の人達が一斉にバスに乗るのを止めた為、公共バス事業は経済的に大打撃を受けました。
約1年後に連邦最高裁判所がモンゴメリーの人種隔離政策に対して違憲判決を下し、この抗議運動が終了しました。
この事件を発端としてアメリカ全土で民衆による公民権運動が広がりを見せて行ったんだね
演説 【 I Have a Dream 】
キング牧師の功績の中で最も有名なのが、1963年8月28日、リンカーンの奴隷解放宣言100年を記念して開かれたワシントン大行進の時にリンカーン記念堂の前で行った演説、「I Have a Dream(私には夢がある)」です。
この演説では、キング牧師が人種の違いにおいて、理想と夢を伝える為にスピーチの最後に繰り返し使った”I have a dream”という文言が有名になりました。
この大集会には20万人を超える人が参加し、また演説した内容はアメリカ国内だけでなく世界的に広まり多くの人に今起こっている人種差別の現実、そして人種差別の撤廃を呼びかける良い機会となりました。
このように全米各地で行われた公民権運動によって、1964年7月2日にアメリカで人種差別を禁ずる法律である「公民権法(Civil Rights Act)」が制定されました。
そしてキング牧師は、このような功績が認められ1964年度ノーベル平和賞を受賞しました。
アメリカでのキング牧師記念日の祝い方
“キング牧師記念日”は、単なる祝日としてリラックスしながら過ごす日というよりも、キング牧師の功績を称えたりいまだにアメリカに根強く残る人種差別問題に対して関心を傾ける日となっています。
そのため当日には各地で、差別撤廃を訴える行進や公民権運動家による演説、ボランティア活動などが行われます。
未来を作っていく子供達にも、キング牧師や人種差別に関する映像や本を見せて教育の場としても使用します。
祝日にアメリカ全土で“未来の為に・誰かの為に”と様々な活動が行われているんだね
まとめ
今回の記事では、アメリカの連邦祝日の内の1つである”キング牧師記念日”を紹介しました。
- キング牧師記念日とは、公民権運動の指導者として活躍したマーティン・ルーサー・キング牧師の誕生や功績をお祝いする日
- キング牧師記念日は、毎年1月の第3月曜日に行われる
- キング牧師の引率により全米で民衆を巻き込む公民権運動が行われるようになった
- このような運動により、アメリカでは法律で人種差別を禁じられるようになった
- キング牧師記念日当日は、各地で行進やボランティア活動などが行われる
法律的には撤廃されてもアメリカではまだまだ人種差別が残っています。
しかしこのように毎年初心に戻り、どのような未来を描いていくべきなのかをみんなで考える日があるという事はとても素晴らしい事ですね。
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