今回の記事は、
- コロンブス・デーとはどんな日?
- コロンブス・デーは連邦祝日なのにある州では祝われないのはどうして?
- アメリカ人はコロンブス・デーをどのように過ごすの?
という悩みを持ったあなたに向けて、
コロンブス・デーとはどのような日なのか、そしてアメリカではこの日をどのようにお祝いするのかを紹介します。
- コロンブス・デーに関する基本情報(日にち・意味・歴史)
- コロンブス・デーに対して反対する人たちがいる理由
- アメリカでのコロンブス・デーの過ごし方
この記事を読む事で、連邦祝日なのにコロンブス・デーを祝わない州がある理由を知ることができます。
アメリカには、州の祝日(State holidays)と連邦祝日(Federal holidays)という2種類の祝日があるんだよ
関連記事 >> 日数は年間で10日だけ!?アメリカの祝日一覧表を紹介
この記事には、アフィリエイトリンクが含まれています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
目次(読みたいところをクリック)
コロンブス・デーとはどんな日?
コロンブス・デーとは、1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことを記念する日として毎年10月の第2月曜日に祝われています。
この日は、アメリカだけでなくスペインの統治下に置かれたアルゼンチンやコロンビアなどの中南米諸国、コロンブスの出身国であるイタリア、そしてコロンブスを航海に送り出したスペインなど様々な国で祝われている祝日です。
こう見ると「コロンブスの新大陸発見」が世界や歴史にどれほど大きな影響を与えたのかが分かるね
アメリカでは1937年に連邦政府公式祝日として認められたのですが、それは多くのイタリア系アメリカ人による「同郷」であるコロンブスの功績を称えたいという訴えが認められた結果です。
今年のコロンブス・デーは、10月11日(月)です。
コロンブスは、大西洋を通ってスペインから中国・日本・インドなどの東方へ行く航路を見出そうとしていました。
しかし、実際にコロンブスが到着したのは東方の国ではなく現在の西インド諸島でした。
コロンブスは、最初の目的であった東方の国にも行けなかったし発見したのもアメリカ大陸ではありませんでした。
それにもかかわらずアメリカでコロンブス・デーを祝うのは、コロンブスが大西洋を横断する航路を見つけたおかげでスペインの植民地化が進み、現在のアメリカが形作られるきっかけとなったからです。
コロンブス・デーに反対する人たちがいるのはなぜ?
同じ物事だとしても異なる視点から見たら全く別の捉え方ができることが多々あります。
その良い例が、「コロンブスの新大陸発見」です。
海の向こうには広大な土地があると聞き夢や希望を持って渡ってきたイタリアやスペインなどのヨーロッパ諸国の人からしたら、コロンブスの新大陸発見は未開拓の土地を切り開き新天地を築く第一歩となりました。
またこの発見によってスペインによるアメリカ大陸の植民地化が進み、その一部が現在のアメリカとなったので、ある意味ではアメリカの起源ともなる記念すべき出来事でした。
しかし、それよりもずっと前からその土地に住み続けていたアメリカン・インディアンからしたら、コロンブスの新大陸発見はスペインの植民地化を進め、自分の愛する人、アイデンティティ、文化を奪われるきっかけとなったのです。
アメリカでは長年コロンブス・デーをアメリカ誕生の一翼を担ったコロンブスを称える日として祝って来ました。
しかし最近では、このような”歴史的事実”にも目を向けるようになり「アメリカ先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)」と名前を変えて彼らの歴史や文化を記念する日としてお祝いする州も出てくるようになりました。
- ハワイ州
- アラスカ州
- アイオワ州
- ルイジアナ州
- メイン州
- ミシガン州
- ニューメキシコ州
- ノースカロライナ州
- オレゴン州
- サウスダコタ州
- バーモント州
- ワシントン州
- ウィスコンシン州
\ 「コロンブスの4回にわたる航海の全記録」 /
「異なる視点に立つ」以外にも「知識の量」によっても同じ物事に対する捉え方が変わってくるから本を読む前と後とではコロンブスや彼の航海に関するイメージが変わってくるかもしれないね!
アメリカでのコロンブス・デーの祝い方
コロンブス・デーはアメリカ連邦祝日の中でも変わっている祝日で、この日を認める州もあれば認めない州もあります。
コロンブス・デーとしての祝い方
特にイタリア系アメリカ人のコミュニティが強いサンフランシスコやニューヨークでは大規模なコロンブス・デー・パレードやイベントが開かれます。
またこの日は、コロンブスの功績を称えるだけでなくイタリアのルーツを持った人たちが自分の故郷の文化や伝統を再確認する日でもあります。
学校や会社が休みになる場合は、3連休ということもあり家族や友達と旅行に行く人もいます。
残念なことに私が働いている会社では、コロンブス・デーも休みにならないので普通の日と同じように仕事をしなければいけません。
アメリカ先住民の日としての祝い方
この日には、アメリカ各地でアメリカン・インディアンのコミュニティを中心としたコロンブス・デーに対する抗議運動やデモ、イベントが行われます。
また学校や家庭では、アメリカン・インディアンの歴史・文化・伝統を学ぶ機会を持ちます。
お祝いをするというより、今まで関心を持たれなかった自分のルーツを多くの人に知ってもらう為の活動を行うのがほとんどです。
コロンブス・デーとはどんな日? まとめ
今回の記事では、コロンブス・デーとはどのような日なのか、そしてそれに対して反対する人たちがいる理由を紹介しました。
- コロンブス・デーとは、1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことを記念する日
- アメリカ以外の国でも祝われていて、アメリカでは毎年10月の第2月曜日に祝われている
- 実際にコロンブスが1番最初に上陸したのはアメリカ大陸ではなく西インド諸島だった
- コロンブスの新大陸発見は、大西洋を横断する貿易の航路を見出すのには役立ったが、スペインの植民地化を進めるきっかけにもなり多くのアメリカン・インディアンの命を奪ってしまうことにもつながった
- アメリカにはコロンブス・デーに反対する人たちもいて、代わりにアメリカ先住民の日としてお祝いする州もある
- アメリカン・インディアンの歴史や文化伝統を学ぶ為の日でもある
アメリカの連邦祝日の中でも一風変わっているコロンブス・デーは、お祝いをすると言うよりは歴史を学ぶ日という感じがしますね。
アメリカの祝日を見る事でアメリカの歴史や風習、アメリカ人の価値観などを学ぶ事が出来ます。
興味のある方は、ぜひアメリカの連邦祝日をまとめて紹介している記事を読んでみて下さい。
こんにちは、BoneyB(ボニービー)です